今ではテレビや電話、インターネットが1回線契約で利用されるケースが増えてます。今回はその仕組みの解説。
ドロップインコンロ
近年では屋外アンテナの防災上の観点や同時契約することで通信費の節約になることから、通信系の一本化契約が増えてきています。その契約は大きく分けて、ケーブル回線契約と光ファイバー回線契約がありますが、どちらもテレビと電話とネットの各信号は1本の配線で建物に入ってきます。今回はケーブル(5C)の場合ですが、入って来た信号はまず赤囲み部のブースターで増幅されます。このブースターには100V電源が必要ですので水色囲みの電源工事が必要です。次にブースターで増幅された信号は紫囲み部の分配器で二つに分けられ、一つは黄色囲み部のテレビ分岐器に行きそれぞれのテレビ配線場所に向います。そしてもう一つは白矢印の終端装置(↓写真:電話信号とネット信号を分ける装置)に向います。一般的にこのような配線は、屋根裏などの目につかない場所に配線されますが参考程度に知っておいて下さい。
終端装置&ブロードバンドルーター
上の写真の白矢印の配線(5C)がこの装置(左側)に入り、電話信号とネット信号に分けられます。電話信号は写真左側装置背面に束ねられているグレーの配線を直接電話機に繋いで使用し、ネット信号は写真右側のブロードバンドルーターから有線で配線(上写真:ピンク矢印の配線)、又はWi-Fiで飛ばしコードレスで使うことが近年では多いようです。この装置は一度設置してしまうとリセットする時以外に殆ど触ることがないので、邪魔にならない所に設置・配線することをお勧めします。またリフォームの際に合わせてこの工事を行うと各配線が露出せずすっきりします。以上のような配線や装置によって、テレビに電話そしてインターネットが1本の配線=1回線契約によって利用できるのです。
既存住宅には経年劣化等による不具合がつきものですが、インスペクションによりその原因がはっきりし対策を講じることができます。