ある事象が現れたらそれは何かのサインです。結果には必ず原因があります。今回から数回に渡って住宅のメンテナンスの上でもホームインスペクションが役に立つ事例をご紹介します。
インスペクションで不具合の早めの手当てを。
![インスペクション 耐震診断 福岡](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=257x1024:format=png/path/s50fa3169433e3326/image/ia2f14f9e3183e65a/version/1585406921/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E8%80%90%E9%9C%87%E8%A8%BA%E6%96%AD-%E7%A6%8F%E5%B2%A1.png)
これは半地下の堀車庫でブロック壁の向こう側は床下空間になってます。ここで赤丸囲み部に白華現象(エフロレッセンス:コンクリート中の可溶性水分とともに表面に移動し、水分の逸散や空気中の炭酸ガスとの反応によって析出したもの)が起きています。コンクリートブロックにこの現象が発生しているということは、裏面で常に水の供給があることを示しています。但し公共水道メーターは回っていませんでした。
インスペクションで不具合の早めの手当てを。
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床下進入調査(インスペクションオプション調査)の結果原因はすぐに判りました。赤丸囲み部の2本の配管の片方から漏水(井戸水配管)していました。土間は数センチの水たまり状態でこれが半地下車庫の壁ブロックに白華現象の原因でした。
インスペクションで不具合の早めの手当てを。
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写真右側の塩ビ配管の下端から漏水していました。がしかし、漏水しているヶ所は一直線でジョイント部ではありませんでした。原因を調べる為井戸ポンプを一時的に止め、漏水している部分を切出してみると…。
インスペクションで不具合の早めの手当てを。
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その塩ビ配管は基礎との接触面に何度も圧迫され擦られて肉厚が薄くなった所にピンホールが出来たと考えられます。何らかの事由で何度も人通口を人が通過した際に配管に体重を掛けてしまったのでしょう。
大事になる手前で修理ができたのも、ホームインスペクションのお陰ですね。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!