お部屋の簡易防音工事

  今回はお部屋簡易防音工事について、その工事内容についての解説です。さて、一般的に部屋は床1・壁4・天井1の計6面で構成されています。よって防音化を図るにはそれぞれの面において防音工事をしなくてはなりませんが、ここで最も音の出入りが大きいのが開口部(特に外窓)という点に着目し、その改善策を図っていきましょう。

窓改善

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簡易防音工事 窓

 そのキーポイントがこちらの窓。そもそも築30年程度以前の建物の窓はそのほとんどがこのようなサッシで気密性能も低く音(熱も)の出入りが最も大きい箇所といえます。今回は簡易防音という事で既存の窓は残したままで可能な遮音性能(断熱性能も)の優れた内窓設置を試みます。

内窓設置

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簡易防音工事 窓

 こちらが良く行われている樹脂内窓を新たに外窓の内側額縁内に設置した例です。メーカーによってはダストバリア(リクシル)という商品名からも隙間を極力なくして音の出入りと同時に熱の出入りも防止することを目的とした省エネ窓です。また、フレームや窓枠を樹脂化することや特殊なガス(アルゴンガス)を封入したペアガラスの採用によって断熱効果の非常に高いものとなっています。

掃出窓

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簡易防音工事 窓

 こちらは掃出窓の設置例です。写真では判り難いですが、こちらの既存窓枠の幅が狭かった為、窓額縁を大工造作によってふかして設置しています。参考までにこの内窓を設置する為のは、既存窓枠の幅が75程度必要となります。

出入口ドア

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簡易防音工事 ドア

 完全な防音ドアではありませんが、音配慮ドアと銘打ったこのようなドアでもある程度の遮音効果はあります。要はコストと効果の関係でドアの選択をすることになります。今回のドアは本体自体も音が通りにくいソリッド構造(内部空洞がない詰まった状態)でドア枠の3方にはゴムパッキンが付いており、床との隙間はドア下に設置されたゴムパッキンにより気密(遮音)を図ろうというものです。

完了

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簡易防音工事

 今回は開口部(外窓2か所、出入口ドア)の簡易防音工事の事例のご紹介でしたが、床以外の内装改装も合わせ工事費は約80万でした。


 既存住宅には経年劣化等による不具合がつきものですが、インスペクションによりその原因がはっきりし適切な対策を講じることができます。