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防災【住宅の耐震診断例その6】

 

 今回で耐震診断の現地調査のお話は一旦終了としますが、これまでお話してきた現地調査のポイントで最も重要な事とは?

 

診間違い見落としの無いように

 前回お話ししたヒアリングによる情報収集や7項目にわたる調査項目も的確な判断と見落としがないようにしないと、正しい耐震診断は出来ません。特に調査項目の見落としだけは、調査完了後、帰社してからでは確認できない項目も多々あります。では、具体的に項目をあげていきます(以下木耐協資料引用)。

お客様ご自身の情報:

住所(郵便番号)・氏名、電話番号(携帯番号)、家族構成。今後の連絡方法・手段など。

建築関連法規情報と現況確認:確認通知書・検査済証の有無、地域地区(用途・防火・高さ)、建蔽率、容積率、敷地面積、道路・北側斜線、道路幅員、条例、積雪荷重、地震地域係数(Z)、その他。

診断・工事関連:診断適用建物確認。依頼内容(診断のみ、結果により再検討、改修前提)、

総予算、補助・助成金等支援制度の利用の要否、工期、その他。

 

地盤・地形情報:軟弱地盤その他の指定の有無、近隣の地盤・地形、地名からの推察、当該建物の不同沈下の有無。ハザードマップ等からの推定。

建物仕様:設計図書の有無、あれば照合確認。旧住宅金融公庫利用の有無。工事写真の有無。以下は調査時段階では確認不可能か確認しにくい部分についてのヒアリング内容です。

㋐筋かいは当初の設計図通りであったか。不明だが筋かいがあったという記憶があるか、全く 記憶が ないか、設置されていないのが確実か(筋かいがあるのであれば、金物仕様はどうか)。

㋑外壁の下地に合板があったか、無かったか。

㋒上棟時柱頭・柱脚に金物を確認したか(どのような金物だったか、記憶があるか等)。

㋓基礎工事の前に杭打ち等の施工はあったか否か。

㋔基礎形式、及び工事で鉄筋が使用されていたか否か。浴室の基礎の種類は?

㋕2階床下地に合板を使用していたか否か。また火打はあったか否か。

建物履歴:被災歴の有無(ある場合その内容と程度)、増改築の有無(ある場合はその内容と規模・範囲、既存部との接合部分)。

以上の項目には、依頼主(施主様)にヒアリングしないと判らない項目もあり、調査当日はご自身も調査をするのだという意気込みで、ご協力頂く必要がありますので、ご理解下さい。

既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!