近年、梅雨や夏場の降水量は半端ではないですね?堤防の決壊や土砂災害対策として、建物が移動できればいいのですが、代替地や費用面で簡単にはいきません。
法面(斜面)の保護
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建物が簡単に引越しできない以上最低でも建物の地盤や裏山などが、ゲリラ豪雨による崩落から守らなければなりません。写真のような傾斜地に建っている建物などは特別な対策(杭工事等)がなされていない場合、豪雨により建物に被害が生じる恐れがあります。
地盤改良
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そのような場合、簡単に崩落しないよう地盤改良し、備えることが重要です。その方法とはセメント系の改良剤を既存の地盤と撹拌させ、再度元の地盤形状に整えることです。法面の高低差が高い場合は、写真の様にひな壇式に整地します。これにより簡単には崩落することも無くなり、まさに命を守る対策といえます。
施工後の養生
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セメントは地中水分と反応して強度を発揮しまが、最終強度発現までには時間がかかります。よって、その間に強い雨が降ると流れてしまうので、写真の様に養生まで行い工事は完了となります。↑で話したひな壇にちょうど作業員の右足がかかってますね。
またこの作業は、地震対策としてもとても有効です。地震対策はとかく建物だけに集中しがちですが、地盤に対する検討も是非行うべきです。
参考までに、かかった費用は法面100㎡で税別約50万円でした。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!