中古住宅購入で失敗しないこつの屋根編その2。天窓(トップライト)は屋根をくり抜いて窓を設置しますので、雨漏れ対策は必須ですね。
中古住宅のインスペクションは、住宅建築の経験豊富なた技術者に依頼しましょう。
![インスペクション 耐震診断 福岡](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=257x1024:format=jpg/path/s50fa3169433e3326/image/ib80c901ce34c811f/version/1585536420/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E8%80%90%E9%9C%87%E8%A8%BA%E6%96%AD-%E7%A6%8F%E5%B2%A1.jpg)
インスペクションでは雨漏れ事象も特に入念に診ます。それは調査で見落としがあった場合、調査を担当した状況調査技術者(建築士)には民法上の過失責任が問われる場合があるからです。屋根の雨漏れは、壁などの他との取合い部で多く発生すると以前のブログでお話しましたが、天窓もその一つです。漏り易いからこそ、施工も入念に何重にも防水措置を施します。写真は一次防水(ブチルテープ)をゴムアスルーフィング(リフォームの場合はルーフィングも交換)の切れ目に張った状態です。
中古住宅の点検ポイント:天窓
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先程の防水テープの上の天窓の周囲を囲むように捨て板金(ガーター)を設置し、止水スポンジにより瓦裏面への雨水の浸入を防止します。
中古住宅の点検ポイント:天窓
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写真ではわかり難いですが、先ほどの捨て板金に天窓側一体のカバーをかけ、天窓周囲の瓦との隙間に降った雨水が、水下側に導くための鉛のスカート(グレーの帯状の部分)を水下側瓦上面に密着させ工事は完了します。
中古住宅の点検ポイント:天窓
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設置工事が入念に正しく施工されていても、最終的に雨漏れ事象が発生したケースです。工場生産品なので10年の保証はありますが、天窓本体のガラスと窓枠の接合部の防水シール材の経年劣化で写真のようにやがては漏れてきます(築20)年。
中古住宅の点検ポイント:天窓
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外部側の写真です。ガラス周囲の防水シールの劣化が認められます。この現場は屋根勾配が緩く、天窓額縁面とガラス面段差に雨が停滞したのもシール劣化を早めた原因と考えられます。
中古住宅の点検ポイント:天窓
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最小限の費用で抑えるためには、防水シールの増し打ちをしますが、論完璧な補修方法ではないので、定期的な点検が必要となります。
このような小さな劣化事象も、小さな費用で物件の大きな値引き交渉の武器にもなりますので、是非インスペクションを依頼してみてはいかがですか。
既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!