雨漏原因の多くは屋根にあらず（リフォームのこつ）

　壁を洗い流してしまうほどの雨漏り！

瓦が既に割れていたり、台風などの影響でズレたりした場合は、このようになる事もありますが、瓦に外観上の異常がなく風の強い日だけ漏るようであれば、その原因は、屋根と壁との取合いや窓廻りにおける施工不良が多いようです。

　窓廻りからの雨漏れ原因で多いのが写真の内付けサッシです。一体型の雨戸が無い時代は大工さんが後付けでこのような木製雨戸を造作していました。水処理の特別な造作無しに雨戸枠(敷居)を設置しただけでは隙間が生じ、壁内部に雨水が浸入(サッシであっても漏水する場合有り：別ブログで紹介済)してきます。抜本的な対策は窓ごと交換が一番ですが応急処置としてはシーリング処理となります。

　ご覧のようにある程度サッシは木枠に合わせた色でシール処理します。このシール材にも大別して一般シリコンと変成シリコンがありそれぞれ性能や機能(塗装の有無)がありますので状況により使い分けます。

　雨戸はその敷居の延長上に戸袋があります。この部分にも敷居同様隙間がありますので、手の届く施工可能な部分までシール処理しましょう。

　この処理で数年は持ちますがあくまでも応急処置ですので、それをお忘れなく。なお、今回の雨漏れは経年劣化によるものですが、台風などで瓦が飛ばされる等して発生した被害の場合は、火災保険から保険金が下りる場合(免責金額等の制限有り)がありますので、その為と被害状況を修理時の参考にする為にも、危険のない範囲で写真を撮っておくことをお勧めします。