コンセント増設リフォーム(住まいの健康診)

 

 お部屋の模様替えや家具の移動などにより、ここにコンセントがあったらなぁと思われた経験のある方も多いと思います。そこで今回はコンセント増設のお話(木造在来工法で直近に既設のコンセントがある場合)。

 

対策別リフォーム(コンセント増設)

インスペクション 耐震診断 福岡
住まいの健康診断 コンセント増設

 まずは設置したい壁の周辺の養生と穴あけ位置の確認をします。設置したい位置の下地に柱などの障害物がないことを確認し希望サイズに合わせて開口します(シングルコンの場合W45×H90、ダブルコンの場合縦横共に90の開口をします。ただし最終的には手で配線を引っ張り出したりする為、手の大きな男性が工事をする場合は初めからダブルサイズで開口をお勧めします)。

はじめに壁がクロスの場合、カッターで切れ目を入れそのあと引回し(ボードや板壁等を開口する専用のノコギリ)を用いて開口します。このとき外壁であれば中に断熱材がある場合が多いので、断熱材を痛めないよう引回しの刃はあまり奥まで差し込まないよう注意して作業します。

対策別リフォーム(コンセント増設方法)

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住まいの健康診断 コンセント増設

 次に直近のコンセントまで配線を引っ張る為のリードワイヤーを通します。この作業が一番難しく職人さんの技量が試される時です。もちろん事前に配線が取り出せそうか職人さんの判断で決めます(現場状況によってワイヤー挿入が不可能な場合は、別途天井や床に配線取回し用の仮開口をする場合もあります)。今回はたまたま近くにフロアコンセントがあり、割に簡単に作業が出来ました。ただし冒頭のカッコ書きに記したようにこのようなことが出来るのは、木造在来工法に限ります。木造はその工法上、壁と床下空間がつながっているためです。断熱気密や火災時の火の回りが早いこのようなデメリットもメリットになることもあるのです。

対策別リフォーム(コンセント増設方法)

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住まいの健康診断 コンセント増設

 リードワイヤーが通ったら、電線(VVF2㎜2芯等)をつないで接続側の既存コンセント側から引っ張ります。この時引き手側と挿入送り手側で二人息をあわせて入線するとスムーズに線が通ります。

対策別リフォーム(コンセント増設方法)

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住まいの健康診断 コンセント増設

 あとは既存コンセントの送り端子に繋いで、器具を元に戻せば完了です。

対策別リフォーム(コンセント増設完了)

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住まいの健康診断 コンセント増設

 希望により差込数を増やしたり、電源へのスイッチ掛け等も出来ますので、専門家に相談しましょう。

既存住宅には経年劣化による不具合がつきものです。でも、購入前のインスペクションで、状況がわからないという不安を解消することは可能ですよ!